はじめに
新型NAS UGREEN NASync DXP480T Plusを導入し、メインパソコンとThunderboltで直結(10.0.0.x)して最強のストレージ環境を目指した記録。iSCSIの設定し、内蔵ドライブとして認識させるまでをまとめる。 簡単に言うと、内蔵ドライブとして、データドライブを外のNASのNVME SSDを使うという話。
環境
NAS: UGREEN NASync DXP480T Plus SSD: 2TB NVMe M.2 SSD搭載 メインPC: x870 Steel Legend (USB4端子使用) 接続: Thunderboltケーブルによる1対1の直結
ゲームやアプリ実行はiSCSI(ドライブレター:D)、データのバックアップや他デバイスとの共有はSMB(10.0.0.1)の想定。
iSCSI設定:NASを「内蔵ドライブ」として認識させる設定
1. アプリセンターより「SAN Manager」をインストール
2. LUNの追加(LUNは仮想的なハードディスクみたいなイメージ) 2TBから1TB分を切り出して内蔵ハードディスクとして認識させます。
種類:Thin LUN 「最大1TB」という枠だけ決めておき、物理容量は実際に使った分だけ消費します。
位置:ターゲットボリューム指定
容量:1024GB
3. ターゲットの追加 そのまま確認ボタンを押して進める
4. ThunderboltケーブルでメインパソコンとNASを直結
5. IPアドレスを固定に設定する
NAS(UGREEN) 10.0.0.1 255.255.255.0
PC(Windows) 10.0.0.2 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ:10.0.0.1
IPv6を無効にするとよいかも。
デフォルトゲートウェイは後々SMB接続でハマるので設定したほうがいい。
6. Winodows側のMTU(ジャンボパケット)の確認 PowerShellを開いて、下記のコマンド入力 netsh interface ipv4 show subinterfaces
MTU値が62000になっているか確認。
7. iSCSI イニシエーターの起動 Windowsの検索窓(またはスタートメニュー)で 「iscsi」 と入力。 「iSCSI イニシエーター」 を開きます。
※「Microsoft iSCSI サービスが実行されていません」と出たら「はい」を押して開始してください。
iSCSIイニシエーターの「ターゲット」欄に、先ほど設定した(あるいは認識していた)Thunderbolt側のIP(例:10.0.0.1)を入力し、接続
8. ディスク管理画面にてディスクの初期化 「不明なディスク」として現れたNASの領域をGPT、NTFS、アロケーション64kbでフォーマット
SMB設定:共有フォルダ開通の「二大トラブル」を突破する
罠1:NAS側のSMBサービスが「デフォルトでオフ」 UGREEN NASyncは、初期設定でSMBサービスが停止している。
解決: コントロールパネルの「ファイルサービス」から、SMBサービスをオンにする。共有フォルダを作成しただけではアクセスできないので注意。
罠2:Windowsネットワークプロファイルが「パブリック」 Thunderbolt直結ネットワークは、Windowsに「識別されていないネットワーク(パブリック)」と見なされ、共有機能が遮断される。
解決: PowerShell(管理者)を開き、以下のコマンドで強制的に「プライベート」へ変更する。 Get-NetConnectionProfile | Set-NetConnectionProfile -NetworkCategory Private
現在接続されているすべてのネットワーク(Thunderbolt直結分を含む)が「プライベート」になるので、注意。
まとめ
・20Gbpsのリンク確立: Thunderbolt直結による超高速通信を実現。
・内蔵並みのレスポンス: iSCSI経由でSteamゲームのインストール
・プレイも全く問題なし。
・共有フォルダ作成したのにデフォルトでSMBサービスがオフなのは謎。
・iSCSIなら、NASを意識することなくSteamライブラリをそのまま突っ込める。一方でSMBがあるから、スマホやタブレットからのちょっとした確認もできる。この二刀流こそがThunderbolt直結の真価だ。
・一点残念だったのが、Thunderbolt Networkingを使ったブリッジモードが非対応であること。メインPCとNASが20Gbpsで繋がっており、NAS自体がLAN経由でネットに繋がっているなら、PC側のLANケーブルは不要(NAS経由でネットができる)と考えていたが、現時点のUGreen NASでは「ThunderboltとLANのブリッジ」は構築できなかった。最強の直結環境を作っても、インターネット接続用に従来のLANケーブル(またはWi-Fi)は別途必要という点だけは、導入前に知っておくべき唯一の妥協点だ。
