はじめに
UGREENのNAS(DXP480T Plusなど)に搭載されているIntel CPUの強力なエンコード性能(QuickSync Video)を活かし、DockerでJellyfinを構築します。
ディレクトリの準備
SSH、またはUGREENのファイルマネージャーから、設定ファイル保存用のディレクトリを作成します。 ※volume1 の部分はご自身の環境に合わせて適宜読み替えてください。
# Jellyfinの設定データ保存用
/volume1/docker/jellyfin/config
/volume1/docker/jellyfin/cache
# メディアファイル用(既存の共有フォルダがある場合はそれを使用)
# 例: /volume1/share/music など
docker-compose.yml の作成
/volume1/docker/jellyfin/docker-compose.yml として以下の内容を保存します。
ポイント:
- devices:
/dev/driをパススルーすることで、Intel QSV(ハードウェアアクセラレーション)を有効にします。 - volumes: メディアフォルダを
:ro(読み取り専用)でマウントすることで、Jellyfin側からの誤消去を防ぎます。
services:
jellyfin:
image: jellyfin/jellyfin:latest
container_name: jellyfin
user: 0:0 # Ugreenの権限エラーを回避し、GPUへのアクセスを確実にするため
network_mode: bridge
ports:
- 8096:8096
volumes:
- /volume1/docker/jellyfin/config:/config
- /volume1/docker/jellyfin/cache:/cache
# shareフォルダ全体をマウント(読み取り専用)
- /volume1/share:/media:ro
devices:
# Intel QSV (ハードウェアエンコード) を有効にする設定
- /dev/dri:/dev/dri
restart: always
デプロイと起動
UGREENのDocker管理画面(プロジェクト作成)からデプロイします。
起動後の確認
ブラウザで http://(NASのIPアドレス):8096 にアクセスし、初期設定画面が表示されれば成功です。 ※ライブラリ追加時は、/media の中にある各フォルダを指定してください。
重要な初期設定:Intel QSVの有効化
ログイン後、以下の設定を行うことで、動画再生時のCPU負荷を劇的に下げることができます。
- [ダッシュボード] > [再生] を開く。
- ハードウェアアクセラレーション で
Intel QuickSync (QSV)を選択。 - 以下のデコーダーにすべてチェックを入れる:
H264,HEVC,MPEG2,VC1,VP8,VP9,AV1,10bit系
- [ハードウェアエンコーディングを有効にする] をオン。
- [VPPトーンマッピングの有効化] をオン(HDR動画の色味維持に必須)。
- 最下部の [保存] をクリック。
まとめ
これで、Intel 第12世代以降のパワーをフルに活かした、爆速かつセキュアなメディアサーバー環境が整いました。
